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この20年の変化

何年か前に簡単な部分的リフォームをする際、ものの処分を大幅に実行した。
もともと物が増えるのが嫌いな性質なので、書籍類は読むとすぐに処分する癖がある。
図書館に寄付したり、ひとに貰っていただいたり、百貨店のゴミ箱に捨てる場合もある。
本箱や書籍用ケイスはそれでもたくさんあるにはある。そこには小説や評論や随筆の類は無い。
仕事関連の語学関連のものばかりだ。それでも古くなったものは捨てている。

今回見つけた本のタイトルは「ビジネスマンのための日本を語る英会話」 ジャパン・タイムス 1995年8月5日 初版発行とある。
この時代は、ある国際外語学院で、たしか時事英語を担当していた記憶があるので、おそらく、教材作りに役立てようと思って買った本に違いない。
目録を書き出してみる。
PART 1 国際問題に関する話題
「常任理事国入り問題」「PKO参加問題」「内外価格差」「日米包括経済協議」「貿易収支の黒字」
PART 2 国内政治に関する話題
「閣僚の問題発言」「55年体制の崩壊」「社会党の路線変更」「選挙制度改革」「地方分権」
PART 3 国内経済に関する話題
「価格破壊」「株主代表訴訟」「規制緩和」「系列の行方」「産業の空洞化」「食品管理制度」「PL法の実施」
PART  4 社会事情に関する話題
「外国人犯罪」「高齢化社会」「女子学生の就職」「銃社会の到来」「大学改革」「談合の是非」「能力主義の導入」「労組の危機」
各項目の最後に英語による一分間スピーチサンプルがついている。
今回はこの本を処分しようと思って手にとってみたわけだが、この間の20年の変化をそこに見て取って唖然とした。こんなに世の中は変化したのかと。すっかり立ち消えてしまって、今は昔、としてしか考えられないものが多い。けれども、よく考えると、姿を変化させながらじわりじわりと現代になって大きな正体を現してきたものもなかにはある。両方の面で驚かされた。
少し例を挙げると、前者ならPART1では「貿易収支の黒字」、PART2では「社会党の路線変更」PART3では「価格破壊」、PART4では「大学の改革」「労組の危機」などなど。後者ならPART1では、たとえば「PKO参加問題」。これは現代の憲法改正問題に変化して成人化してきている。PART2では「地方分権」これは大阪都構想に繋がってきている。PART3では「規制緩和」「食管管理制度」などが、TPPに成長?してきている。PART4では今は昔にならないで増殖し続けた「外国人犯罪」と「高齢化社会」問題が安倍政権の「大量移民導入政策」に姿を変えてきている。20年の間に、息絶えて姿を消したものと、20年の間に同じベクトルで方向性を露にしてきたもの、その両方が等しく20年と言う時間を感じさせる。
もちろん別のくくりも出来る。たとえばPART1の「内外価格差」「日米包括経済協議」→TPPという見方もありえるし、PART3の「系列のゆくえ」「PL法の実施」→経済のGlobalism、という見方も可能だ。
テーマとして今では話題にも問題にもならないものよりも、姿を変えて時とともに大きく膨らんできたものの正体を見て、何かの「意図」を露に感じてしまった、というのが、感想である。(露に感じたのは)国家としての内なる方向性ではなく、日本の政治、経済に対する、勿論アメリカ様の「意図」である。そしてその意図は遂げられる。賛成、反対、良い悪いの次元の話ではない。

・・・・・・・・・・・・・・
2015年10月28日 (本来は7月27日の記事です)
今回日付のみ更新いたしました。

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老化&要介護

生と死については昔から散々考えてきたが、老化について考えたことがない。
近所の人の家にいって、役所からランダムで届いたと言うアンケートを見せてもらって驚いた。それは老化というより介護に関するアンケートのようだった。
Q.一人で買い物ができますか?
Q.自分で食事の用意をしていますか?
Q.食事は自分で食べられますか?
Q.自分で入浴ができますか?
Q.自分で洗顔や歯磨きができますか?
などと続く。老化とは介護とは、こういう状態になることなのか!今まで何故考えたことも無かったのだろう。
Q.自分で請求書の支払いができますか?
Q.自分で着替えができますか?
などもある。はっきり言って一人暮らしができなくなること、人の手を借りなければ生活できなくなること、それが老化だと、何故今まで考えたことがなかったのだろうか?
まだ若かったからか?それよりも、祖母や母を見てきて最後に倒れて入院するまで、二人とも自分のことが自分でできた、外出もできたし買い物もできた、洗濯もできたしご飯も炊けた。だからなのだ。介護を受けている人を実際身近に見てこなかったから、他人事だったのだろう。
今は他人事でも、この先長生きすると誰でもいつかは、ベッドから起き上がることさえできなくなる。歩くことも覚束無くなる。80歳90歳と遠い遠い先々のことかもしれないし、もっともっと近いことかもしれない。イヤー参った。
昔Parisに住んでいたころ、25歳の女の子が「老後のことを考えなければならないから、日本に帰る」と言って帰国した。馬鹿じゃないかと思ったが、老後のことをいつから考えるかは人それぞれ。昔TOと言う人にプロポーズされたとき、そのあまりの人生計画の緻密さに「うんざり」した記憶がある。何年後に家を建てて、何年後に子供を結婚させて、何年後に定年を迎えて、そのとき年金がいくらで貯金がいくらで、それで思わず「こんな筋書きのわかりきったような、面白くも無い人生は生きたくない!」と叫んでしまった。まともな男は就職が決まると、だいたい人生設計もある程度考えるようだ。昔の一流企業は安定していて、終身雇用、年功序列もあり、先々が見通せたことも確かだ。女はそういうことは考えない。(←それはお前だけだって?たいていの女もそれくらいは考えるって?)ひょっとしたらそうかもしれない。TOのことは今まで書かなかったような気もするがTOは付き合ってすぐにお姉さんの家族に、そしてお兄さんの家族に私を紹介した。私は当時何故彼が兄や姉の家に私を案内するのか、その意味など考えたことも無かった。だから詳細な人生プランを見せられてプロポーズされたとき、本当に吃驚した。そして「この人はなんとつまらないことを考えながら生きているのだろう」と不思議にさえ思った。まあ今から思うと彼の生き方が正解なのだろう。だから彼なら、いつ要介護になってもなんの心配も無いはずだ。でも、それがそんなに意味のあることなのだろうか?
問題はいつ要介護になるかにかかってくる。そしてそれは誰にもわからない。それでいてすべての人にその時は必ずやって来る。偶然に目にした役所のアンケート、その紙で顔を正面から叩かれたような気がする。今まで気楽に生きてきたことのつけ、たまりにたまった飲み屋の借金をいきなり催促されたような、衝撃だ。

医者で詩人の瀬崎祐が昔仲間内の回覧板に「皆さんの死に方の分類」と言うのを勝手に書き込んでいた。餓死・自殺・野垂れ死にの3種類があり、私はよく覚えていないが「野垂れ死に」に分類されていたように思う。若いころに詩などに現を抜かしている人間には、要介護や大往生よりも、その3種類のどれかが最もふさわしいような気がする。問題はそのいずれにせよ、引き寄せて受け止めるには相当の覚悟が必要だと言うことだ。

追記:この入稿は、多くの方に全く理解されないような気がする。私が日本人でありながらシャンソン・ファンなのは、この入稿と関連があるかもしれない。シャンソンには以下のような曲がある。日本のシャンソンファンに理解されているとは思えない。それが証拠に、日本人シャンソン歌手はほとんど歌わない。共感ができないから、あるいは内容が全く理解できないのだろう。この2曲にはシャンソンにしかないある価値観が歌われている。
Monsieur William
Les dames de la poste
ウイリアム氏も郵便局のご婦人たちも、偶然だが最後に死ぬのだ。-
シャンソン独特の諧謔の精神が匂いたつとおもわれるのだが、いかがでしょうか?日本歌謡には、この種の内容はありえない。
今日はじめて気づいたのだがBarbaraはこの2曲両方をレパートリーに入れている。つまりBarbaraと私はある種の特異な価値観・人生観がぴたりとあっているのかもしれない。
歌詞の内容を知りたいって?時間的余裕のあるときに探してみます。多分すでにBruxellesが訳出していると思うので。
・・・・・・・・・
Les dames de la poste 和訳
Monsieur William 和訳
・・・・・・・・・

追記:シャンソンには無くて日本歌謡にある諧謔の精神はないものかと、今朝からいろいろ考えてみた。これなんかいかがでしょう?「お涙頂戴、ありがとう」ここのこの意味、フランス人にはわかるまい。
赤色エレジー あがた森魚
このあたりを深く追求すると、国民性の違いにまでたどり着くような気もする。

/////////////////
blogが見苦しくならないように、日時設定だけを更新しています。
したがって、書き込みの期日と、表示される期日とはかなりのずれを生じてきました。

本稿は2013年の末ごろに書いたもののように思います。
日付が2015年になっているのは、あくまでもBlog Top
画面の維持のためです。
2015年4月28日 追記日
2015年6月24日 追記
この記事は1年半以前の記事で
従ってこのblogは事実上1年半以上放置したままだったことになります。

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