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空から届いたエアーメイル

空から届いたエアーメイル 2005年5月21日 (Sat) 14:03:40

「多分ここだと思って」
看護婦さんが1通のエアーメイルを持ってきた。
宛名ははっきり言って無茶苦茶。郵便番号とHospital名だけで、ここに届いた。後は看護婦さんの勘だ。

「どなたか知らないあなたに!
私もあなた同様、事故で入院していました。今はようやくよくなり、今日は彼がお祝いにレストランでご馳走してくれました。仕事復帰が決まったのです。看護婦に復職です。私には小さな息子がひとりいます。私はベトナム系アメリカ人です。
あなたのことは全然知らないけれど、どうか希望を失くさないでね。他人事とは思えません。実はあなたのエアーメイルを道で拾ったのです。開封されていたので、読んでみました。読んであなたの事故と入院を知りました。封筒が汚れていて、あなたが誰宛に書いたのかも、よく読めません。あなたの住所もよく見えませんが、テキトーに書いてこの手紙を出そうと思います。
私もまだようやく出発点に戻れただけです。今までの日々は不安の連続でした。仕事復帰できる今も、まだ不安で一杯です。ここまでの道程がどんなに遠かったか。明日から始まる私の再チャレンジの人生。今は不安と緊張と、少しの勇気と希望と・・。
あなたは未来のいつの日か、私の気持ちを体験するでしょう。私から見れば、あなたは過去の私です。あなたから見れば、私は未来のあなたです。そう思ってあなたの分も頑張ります。この手紙があなたに少しでも勇気を与えられますように。お友達に事故の状況を告げるあなたの手紙は衝撃的でした。まるで過去の私から届いたように。でも私は勇気をいただきました。
偶然に感謝しながら。どなたか知らない、あなたへ」

まるでドラマのような手紙だった。心が騒いだ。これは紛れもなく、私宛に出された手紙だ。この人は私の名前さえ知らない。人はこうして出会うものなのか。・・

Bostonの友達HBに再度手紙を書いて、このことを伝えた。彼も感動するに違いない。すぐに返事が来た。

「Bruxelles、気をつけろ。僕は君の手紙を入れたスーツケイスを丸ごと盗まれたんだ。差出人は犯人か、犯人の仲間の一人かもしれない。決して油断するな。返事は出すな。何か仕組まれているのかも知れない,,,」・・
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「L'albergo a Ore(Les amants d'un jour)」 MILVA


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WELCOME TO SOME OTHER DAYS (2)

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人間を守れないFail Safe

人間を守れないFail Safe 2005年4月28日 (Thu) 2:27:01

「Fail Safeの原則」というものがある。飛行機の場合ならば、エンジンが故障すれば、翼が氷結すれば、尾翼が折れればetc.,。本来機械類には二重三重の安全装置がはめ込まれている。失敗を想定した対策や訓練が組み込まれているものだ。

事故をして車を手放す前、私はdrive techniqueに自信のあるdriverだった。レーシングチームに加入した、A級ライセンシーだった。とにかく上半身に無駄な力を入れない。ハンドルは生卵を握るように軽く持つ。手に伝わる振動に素早く反応するためだ。腕の回転もより滑らかになる。足も小刻みに何度もジワジワ踏み込む多少の練習は必要かもしれない。
日常で腕前を見せるところがあるとすれば、発進、停車、そしてコーナーワークくらいだろうか。
スピードを落とさずにコーナーを回る。基本は「Slow In Fast Out」コーナーにさしかかる前にスピードを落として、回り切る直前にアクセルを踏む。高野山などで練習をした。
重要なのは「コーナーにさしかかる前にスピードを落とし」つまり「コーナーにさしかかったらブレーキに触れてはならない」ということだ。どのくらい手前からブレーキを踏むかは、当然速度に比例する。物理学の問題だ。(アウトバーンでヒッチハイクした時、車は何百メートルも先でしか止まらなかったことを思い出す)
交通量の少ない、たとえば、高野山等では、コーナーでセンターラインをオーヴァーしてくる車やバイクは多い。何秒か早く速度を落としていれば・・。油断が生まれるのだろう。
カーブを回るすべての乗り物には力学的にいろんな方向から複雑な力のベクトルが発生する。タイミングによって、ブレーキは速度を落とすものではなくなり、転倒や脱線を引き起こす引き金となる。

晴れた5月の日曜日の朝、直線コースで膝と大腿骨を粉砕した人間が何を言っても説得力がないのはわかっている。ただ今回の列車大事故において、速度が何キロだから脱線が可能かどうか、という議論はとても虚しい。

「Fail Safeの神話」はまたしても崩れた。覚醒した冷静な人間の判断がFail Safeの最後の砦とならなければ、人間を守ることはできない。日本の鉄道の安全神話もこれで完全に崩壊した。不安と悲しみだけが煙を上げ続けている。
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「Les dames de la poste」 Juliette Greco
確かに後ろ指を指される発想の歌詞。Outlawでいられる年月は少ない。

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