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奇跡は起こらない

中学三年を終え高校一年になる直前の春「人間の絆」(サマセット・モーム)を徹底的に精読した。一時間に一ペイジ、暗記するほど読む(翻訳文を!)
いわゆる教養小説で時期的にはピッタリのタイミングだったように思う。今から考えるとそこから汲み取ったことが三つあった気がする。

ひとつ:奇跡は起こらない
ひとつ:恋愛は理性を凌駕する
ひとつ:ある年齢に達すると人は妥協して情熱よりも安定を求める。

なぜこんなことを思い出したかと言うと早朝のサッカーを見た結果だ。そうだ、奇跡なんか起こるわけがないのだった。フィリップは足がよくなるように真剣に祈ったではなかったか。
人間の絆」で私が感動したのは主人公たちがエル・グレコを語る場面だった。私もエル・グレコに強く興味を持った。20年後にトレドのエル・グレコ美術館に行って本物を観てきた。ルネサンス絵画や、ダダやシュールやニューヨーク・ポップ・アート等を体験したずっと後だったので、実物の宗教画は色使いの素晴らしさと小さな納得しか与えなかった。

思えば、あれだけ精読したのに「人間の絆」は私にエル・グレコの作品同様さほどの感動を与えたわけではなかった。むしろ違和感を残した。否、不納得と言ったほうがいい。
思えば私は先の三点、それらに対する納得を否定する生き方を信じてきたように思う。

ひとつ:奇跡は起こる
ひとつ:理性は恋愛を凌駕する
ひとつ:安定を求めて自分を裏切る妥協などするべきではない

選んできたのではない。ただそう信じてきただけだ。完璧にそう生きてきたわけではない。そう信じてきたし今もそう信じているだけだ。
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追記:
モームは今から考えればたくさん読んだ。高校生時代にはひょっとして一番読んだかもしれない。「The Moon and Sixpence」は
そういえばゴーガンをモデルにした小説だった。
高校生時代に一番影響を受けた書物はなんと言ってもフロイトの「精神分析入門」や「夢判断」などなど。ハイティーンの時に一番影響を受けた人物と言えるだろう。・・・・・
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La Joconde」 Barbara
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関係性

”情報が内包しているその生命を分かち合い、組み合わせ、そこにもうひとつの情報が生み出される”(「ヴィジュアル時代の発想法ー直感をいかす技術」手塚眞著)という文章に出会い立ち止まってしまった。
生命のない情報には生命を与え、生命のある情報には更なる別の生命を生み出させる、ように情報と接しなければならない。そして提示した情報はさらに別の誰かに、そのように扱われなければならない。なにより情報に生命があるという発想は新鮮だった。情報は0101として扱うのではなく、あくまでもエネルギーを持った生命体として考えなければならないと思った。
”情報の真の価値は関係性の中にしかない”(上記同書)・・

情報のみならずすべては関係性の中にしか存在しない。出会いは関係性の中に出現し、運命は関係性の中に進展する。
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一次関数はグラフにすると直線でx軸とは一度しか交わらない。二次関数は二度交わる。三次関数は三度。x軸とどこで交わるかによってx=○○と言う解(根)が出る。しかし解が虚根の場合がある。x軸と交わらない。そういう時はx軸を上下に移動させればいい。三次関数の場合も三度交わるためにはx軸を移動しなければならない場合もある。
厳密に言うと一次、二次とは何かと言うとx軸と交わる回数ではなく、関係性の変化が何度現れるかだと言ったほうがいいかもしれない。
そこを起点として下がったり上がったりする方向性を変える点(頂点だったりどん底だったり)、そういった気分転換を一度もしないのが一次関数、一度だけするのが二次関数、二度するのが三次関数。三角関数はこういう方向転換を規則的に延々とする。
高等数学をやったわけではないので三次元の動きと言うのはよくわからない。いずれにせよx軸とy軸があるところに(存在が二つあれば)関係性が、まあ一面的にではあれ表示できると言うことだ。逆に言うともっとも簡単な関係性さえ存在基準が二個いると言うことだ。
現実の関係性はx軸y軸z軸さらに時間軸が入り、しかもその軸自体が微妙にずれたり曲がったりしているのだろう。だから人生は数式では現せないし予測解答もない。
星座の位置、水滴の大きさ、ほとんど無限のものが無限に関係関数を形成し、刻々と新しい展開を見せているのだろう。
同じ時は二度となく、したがって同じ自分は二度と存在しない。
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カーネギーだったかホイラーだったかナポレオン・ヒルだったか忘れたが「未来は未形成だ。だからこそ自分のイメージで未来を先取りしてしまえばいい。想念は実現する」と言っている。
はたして未来は未形成なのだろうか。時の流れは軸のひとつの移動に過ぎないのではないだろうか。
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Tino ROSSI: Il pleut sur la route
この曲、その昔日本で大ヒットした。

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