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大阪弁

まだハイティーンの頃だったような気がする。一時期だが大阪弁に耐えられなくなったのだ。
一番嫌だったのは「ほんま」(本当)という音。「とんま」じゃあるまいし「ま」で終わるのが間が抜けているように感じた。これに「でっか」がつくと「ホンマでっか」ーがさつな人格を感じてしまう。他にどうも許せないのが「ほんなら」ーこんな言葉をうら若き女性が使えば、幻滅でしかない。これに「さいなら」が付くと「ほんならさいなら」ー女性がこんな音の言葉を口にして、上品でいられるわけがない。聞くのも嫌だった。
「そうでっしゃろ」は「で」の音が嫌だ。「かめしまへんか?」は「め」の音が嫌だ。「すんまへん」は「すんま」の音が嫌だ。「ちゃいまっか」は「ちゃい」だ。「違う」と何故言えないのか。「あんさん」(あなた)、「あて」(私)、「どないだ」(どうですか)「ごめんやす」(ごめんください)「ほな、行きまひょか」ー「まひょ」とはふざけた音だ。「怒ってはんのでっか?」は「はんの」も「でっか」も音から意味が類推できない。「堪忍しとくれやす」ー「とくれ」って?「ておくれ」から変化し過ぎ。「あきまへん」の「まへん」も「ません」からの変化。「ませ」と「まへ」を比べると「まへ」は音からして否定がきついし「へ」の音は礼節を欠く。こう書いていくと、嫌い、はかなり主観的で、論理的ではない。
「どうして大阪弁はこんなに汚いのか」と祖母に言ったら「それは歴史や文化を背負わない者が、口先だけで話すからだ」と言われた。「それに、今大阪弁と言われているものは、所謂関西弁で、関西一円から大阪に働きに来た人が口にする言葉で、本来の大阪弁ではない」と言った。しかしTVで花登筺の台本のドラマを見ると大阪の船場のひとが話している、若いものが使う関西弁とはまた違う、と言ったら「TVの船場言葉自体が間違いだらけだ」と言った。どこがどう間違いなのかはよくわからない。まあ結局は言葉というものはーどんな人の口から出るかーで美しくもなれば汚くもなる、ということだろうか。自分の生まれ育った言葉に美を感じたり馴染めなかったり、使おうとしなかったりするのは、不幸なことだ、と言われてしまった。
それから私は大阪弁のコレクションをしたりして、馴染もうとしたのだけれど、どうも自分を3枚目の立場においてしか、つまり笑いを取ろうとしたり、ふざけたりした時しか使えなくなった。そして確かに祖母が言ったように大阪弁と言われるものにはいろんな言葉が混じっている、もはや純粋な大阪弁などはない、何をもって大阪弁というかも定かではない。
そんなわけで私は大阪弁嫌悪症から比較的簡単に回復できたのではあるが、やはり未だに時々後遺症がでる。しかしよく考えるとそれを話す人にまで違和感を感じるような(大阪弁)は確かに大阪弁ではない。大阪の地方語の場合が多い。後遺症が出るのはこんな場合だ。私のとびきり美人の女友達がこう言った場合。「あっ、しもた、壊してもた」ー「しもた」は「しまった」、「壊してもた」は「壊してしまった」。インクのシミを白い服に落とされたような気持ちになる。私のハンサムな男友達が「券あるから、来週その映画見に行かひん?」といった場合。「行けへん?」を飛び越えて「行かひん?」って。馬じゃあるまいに「ひん」とは何?ハンサムな顔が馬に見える。友達なのに埋め難い距離を感じてしまう。後遺症である。
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