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夏別荘物語(4)

夏別荘物語(4) 2004年10月17日 (Sun) 19:08:25

昨夜から今朝にかけて来客が多い。昨夜は慶応の院生、未来の美術評論家が二人登場した。今朝は、茶道S家家元御曹司とそのガールフレンド(T県知事のご令嬢)のカップルが登場。堀田さんと三人でフルートを吹いて、あっさり退場。今日のメインゲストは風呂屋のケンちゃんだ。お風呂の修理に来て知り合ったケンちゃんは今日の昼からお休み。夕食に招待している。

KK「今夜は懐石にしましょう」買出しに行った後、石ころや草木を拾ってきて、テーブルセッティングをする。祖母もよく来客があると「懐石にしましょう」と言っていた。小さな石ころで箸置を作る。そわそわとなんだか楽しい。
KKがケンちゃんを早めに車で迎えに行こうと言う。
B「住所わかる?」KK「お風呂の修理屋さんの近くって言ってたから、電話帳でだいたいの住所をみれば..」

車で出発したもののやはりわからない。車を降りて何回か尋ねたけれど「風呂屋のケンちゃん」は「ケーキ屋のケンちゃん」ほど有名ではない。車で走りながらKKが窓を開けて両手を口にあて「ケンジさ?ん」と名を呼び始めた。B「古典の世界なら、この状況でそうして叫べば、すでに狂女ね」KK「Bruxellesちゃんも一緒に狂女になってよ」B「ケンジさ?ん」私も窓を開けて叫ぶ。選挙運動のアルバイトを思い出す。B「ケンジさ?ん」顔に風が当たり、声が飛んでゆく。結構な解放感だ。ハンドルを握る堀田さん一人が恥ずかしそうにしている。付近を40分もウロウロしてようやく見つけた。

KK「あんなところにエレクトーンが」
ケンジ「歌の伴奏くらいなら、だいたいできる」
マイクを握ってKKが歌を歌うと言い出した。KKがケンジさんと打ち合わせしている。KK,踊りは藤間流、美術は新世紀美術会、そして作家としては「新潮」新年号の巻頭に新人デビューしている。あっ、歌い出した。

  ♪ 浮いた浮いたの  浜町河岸に
    浮かれ柳の    はずかしや 
    人目しのんで   小船を出せば (明治一代女)

品をつくって目の前で舞い歌うのは恋するGeisya Girl。あれっ、次は「ゲイシャ・ワルツ」だ。KK満面の笑み。幸福感が伝わってきてホレボレ、こけしちゃんに見とれてしまう。

別荘に戻って、いよいよ懐石ディナー。
若いケンジさん、二人の芸者を両脇にして、完全にドギマギしている。B「ささ、どうぞ、もう一杯」・・
KK「ケンジさん、そろそろお風呂にする?ワタシその間にお布団を敷いておくわ」・・KKが私を手招きする。
KK「ねえねえBruxellesちゃん、あなたケンちゃんにもっとお酒飲ませて。そして色仕掛けでお布団まで連れてきて。あとは僕が。・・」(前に「チボー家のジャック」が言ったのと同じセリフだ)
B「僕がどうするの?KK、あの子未成年かもよ。トラウマになるかも」
KK「何もしないわよ。ただお尻の毛を、ピンセットで引き抜いたりして・・。フッフッフッ」
B「クックックックックッ、KK,そしてそれでお尻の毛の標本、毎年作ってるの?クックックックっ」
KK「冗談よ。言ってみただけ」
B「あなたの死んだ恋人の眼になって、私ポラロイドカメラ構えてお布団のそばに立ってるからね」
KK「無粋なひとね」B「冗談よ、言ってみただけ」

心配しないで。KK「言ってみただけ」B「言ってみただけ」
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「Je n'irai pas a Saint-Tropez」 Cora Vaucaire


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