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特攻隊員N氏のこと

Bさん、昨夜Bさんの夢を見ました。昨日、元上司のN氏のことを特攻隊がらみで思い出していたのです。私達が新地でした詩画展にN氏がみえてね、Bさんを見て「あの人は、クラブの奥のカウンターの隅で、ひとりでトランプ占いをしているような感じの人だね」と。その言葉を思い出したから、多分突然Bさんが夢に現れたのだと思います。Bさんも昔、特攻隊の恋人がいたんですよね。あのね、Bさん、あのN氏も、実は特攻隊員だったんです。

N氏は子供がいなくて、油絵とバイオリンとドイツ語を楽しむ趣味の人でした。N氏兄の話によると、子供を持つ気ははじめから無かったみたいです。N氏の妻は、N氏が妻として迎えなければ、おそらく社会生活が不可能な方のようでした。さらに、その妻には精神病院への入退院を繰り返す実姉がいて、N氏は結婚と同時に大きな重荷を抱え込んだのです。N氏兄は、N氏が選んだ結婚にいつまでも不満の様子でした。「よりによって」という思いと、自分の息子や娘の将来に於いて、弟の結婚相手は大きなマイナスにしかならないからだと思います。
今になって思うのですが、敗戦とともに自分の人生は終わったことにしようと、N氏は思われたのだと感じます。自分を必要とする妻や妻の姉のためだけに、大きな反対を跳ね除けて、生きていこうと決心されていたように思います。死んでいった多くの特攻隊の仲間達のことを考えると、幸せに暮らす権利や、自由や快楽を求める権利など、自ら放棄されていたのだと思います。
N氏の妻にしろ、妻の姉にしろ、戦争が姉妹に耐えがたい恐怖や不幸を与えた、その結果なのかもしれません。戦争の残忍さの犠牲者なのかも知れません。

会社を辞めて10数年経った頃、後輩のSからN氏の病死を知らされました。葬儀はひっそりと寂しいものでした。出棺の時、棺を担ぐ年配の男性数人がN氏の名前を呼びながら涙を流しておられました。この方達だけがN氏の人生及び人生の選択を知っておられるのだと思いました。N氏の妻も、妻の姉の姿も見えませんでした。とてもじっと耐えられる状況ではないからと、とんでもない事態にならないようにと、どこかに隔離されたのでしょう。
「ウェーン」「ウェーン」とN氏の飼い犬二匹が、葬儀の間中ずっと、悲しそうに泣き続けていました。犬が人間と同じように泣きつづけることを初めて知りました。
・・・・・・・・

参照: Tel quel Japon : 特攻隊

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