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府民共済保険

若い時は保険などという概念がまず嫌いだった。誰が考えたかしらないが、実体のないコンセプトだけの商売だ。人の心の不安を商売にする。差し出すものは「安心」という見えない価値だけ。濡れ手で泡。
でも交通事故で長期入院してから、保険の大切さを知った。それから郵便局の簡易保険にも入ったし、生命保険にも入った。すでにともに満期を迎え終わりにした。今入っているのはタイトルにある府民共済保険。
人間歳をとると孤独になる。周りの人も次々となくなるし、思い出を語れる人も少なくなる。孤独は当たり前だ。最近年をとるということは孤独だけでなく、社会的価値が少しづつ認められなくなることと同じだと考えるようになった。早い話が、そろそろ死んでもおかしくない、「えっ?まだあの人生きてるの?」などと言われるようになる。わかりやすく言うと、死んでも誰も悲しまなくなる。退場の潮時に近づき、潮時をいつか超える。死んでも誰も悲しまなくなるだけで無く、周りの人がほっとしたりして、あるいは少し喜んだりして。少なくとも命の価値は年齢とともに減少する、これは事実だ。
府民共済のパンフレット。月掛2000円のコース。18歳から60歳まで事故・病気の入院に対して保険金は一日10000円。同じコース同じ掛金なのに60歳から65歳までは7500円と値下がりする。(ほらね、年をとるだけで価値が下がる)65歳から70歳は5000円、70歳から80歳は3500円、80歳から85歳は2000円、どうです?一日10000円だったのが2000円。病気死亡の場合は、長年かけても一時金が3万円。生命保険ではなく入院保険なので、この3万円は仕方がないけれどね。歳をとると価値が下がる、ということを具体的に数字で示された気がする。
身体のどこかが悪くなって病院に行っても「もうお年ですから、仕方ないですね」と言われた、と怒っていたひとを何人か知っている。「医者のくせに直す気が無いように思える」らしい。そう言えば私も眼の調子が悪くなって眼科にいったら「飛蚊症です。これは加齢が原因ですから、治療方法はありません」とあっさり言われた経験がある。年取って手術を希望したら「その年でまだ手術までして生き延びたいのか」と言われた人もいる。死ぬ死なないは自分では決めようがないが、少しづつでも「退場」の心づもりをしておいたほうが、土壇場でのショックを少しは防げるかもしれない。マッカーサーではないが、死せずとも去りゆかねばならぬ時が誰にでも来る。
「老兵は死せず、ただ去りゆくのみ」この言葉は祖母から聞いた。源氏物語における出家のようなものだ。究極の出家は補陀落渡海なのだろう。府民共済のパンフレットは取りあえず破り捨てたが、一時金の数字が意味する事実からは逃げないでおこう。ここ15年のあいだに10回以上葬儀に出席したが、家族であろうと親戚であろうと、心が潰れるほど泣いている人をめったに見なくなった。日本人が長生きしすぎるようになったのも一因かもしれないが、人の情愛、家族の情愛が、希薄になっているのも確かだと思う。一言で言うと、日本人は薄情になっている、しかも急激に。そう思いませんか?

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