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大阪弁 (2)

薬の副作用か高脂血症(健康診断の結果)のせいか、今日は少し頭痛がする。学術的でも論理的でもないが、前回の大阪弁の続きをふらふらと書いてみようと思う。てん、とん、ねん、のん、はん、よん、やん、などなど思いつくままに。前回のコメントに、とる(とん)、よる(よん)を侮蔑語だと感じると書いた。「何ゆうとんねん」や「真っ赤になりよってん」などという言葉は確かに侮蔑を感じる。
広島弁に「けん」があるが「いったいあれはどう言う意味か」と、ごく一般の人に聞いてみた。「大阪弁の、ねん、のようなものではないか」という答え。とすると、強調か?たしかに「すきやねん」のねん、は強調だろう。広島弁の「けん」は強調ではなくて、「けん」は「けん(に)」から来ていて少しbecauseが入っているように思うのだが。一方「ねん」は前に「なに、なんで、どこで、誰が」などの疑問詞と対になって、疑問の強調になる場合も多い。「何言うてんねん」「何言うてまんねん」「何言うとんねん」ーのように。「ねん」のNの音が、疑問詞と重なるがNの音自体にも多少の「疑問」を含むような気もする。それはたとえば「のん」で明らかになる。「怒ってんのん?」には疑問詞はないが、「泣いてはんのん?」と同じで疑問文である。Nの音そのものが疑問の気持ちを表す。先の三つを1.「何言うてんのん」2.「何言うてまんのん」3.「何言うとんのん」に置き換えてもほとんど意味が同じなのはそのためだろう。「ねん」と「のん」を比べると「ねん」の方がきつく押しつけを感じる「強調」である。一方「のん」はやわらかい疑問は含むが強調はない。
1.「何言うてんねん」の「てん」については、「ている」から来てきて進行中の状態を表しているのだろう。「あなたは一体何を言っているのですか?」という感じだろう。2.「何言うてまんねん」の「まん」は「ですます」の「ます」の変形で「何をおっしゃるのですか」ほどの尊敬語ではないが丁寧語であって、「ねん」が疑問の強調であるので、結構相手の発言を問い詰める感じが出る。従って「何言うてまんねん」は丁寧ではあるが叱責調のニュアンスが入る。3.「何言うとんねん」は既に書いたが「とん」が侮蔑語であるので、「もっぺん言うてみぃ」と続くと、すでに喧嘩の売り言葉である。
「はる(はん)」であるが、これは「泣いてんのん?」と「泣いてはんのん」と比べるとわかるように「はん」は大阪弁では尊敬語である。「わろてはった」は「お笑いになっていた」となり、丁寧語に近い尊敬語である。聞くのも言うのも、心地の良い人間関係を感じる。しかし対等の人間には使わない。先生がいいはった、は自然だが、友達が言いはった、は「友達がおっしゃった」と同じで大阪弁ではおかしい。
最後に「やん」であるが、「だろう」の変形であると思う。つまり推量のニュアンスがはいる。断定を避ける緩和表現と言ったほうがいいかもしれない。「あかんやん」は従って「ダメでしょう」という意味で「あかん」だけなら「ダメ」ときつくなるので語調緩和で「あかんやん、そんなことしたら」という風につかう。ただこの語調緩和の「やん」に付加疑問のような終助詞「か」がつくと、「ダメじゃないですか」となりせっかくの語調緩和が同意の強制になる場合がある。「7時に帰ると言うたやんか」は「7時に帰ると言ったでしょう」ではなく「7時に帰ると言ったでしょう、言わなかった?」というふうな叱責調になる。先ほど同意の強制という表現を使ったが、この場合「はい、言いました」という相手の同意を当然のこととして想定している。だから語調緩和が「か」ひとつで叱責調になってしまう。

近年TVやラジオのアナウンサーや司会者までが「じゃないですか」という言葉をしょっちゅう使うが、聞くたびに不快感を感じる。「暑い日は喉が渇くじゃないですか」なら、説明の必要がない自明の理なので「同意の強制」があっても仕方がないが「相撲って退屈じゃないですか」とか「僕はうなぎが好きじゃないですか」とか「日本って窮屈じゃないですか」とか、自分の話を強引に続けたいがために、何でもかんでも相手に「同意の強制」を突きつけて、同意もないのに、そのまま同意を得たものとして話をつないでいく人が結構多い。その人の頭の中で論理の構築ができていないのだろう。それに「暑い日は喉が渇くじゃないですか」も何も論理の強制を必要とするような内容ではない。単に「暑くて喉が渇いたので」云々と普通に話せば済むことだ。「僕はうなぎが好きじゃないですか」などと言われたら「そんなもん、誰が知るかい!」とどうして誰も言い返さないのかと思う。
さて大阪弁に話を戻す。先ほどの「やんか」でいくとこうなる。
「暑い日はのどかわくやんか」ー「まあ、そうやね」
「相撲って退屈やんか」ー「そぅお?別にそう思えへんけどな」
「僕、うなぎ好きやんかぁ」ー「へー、知らんかったわー」
大阪弁の「やんかー」は「○○だ、違う?」という付加疑問であり、翻訳すると「じゃないですか」という意味なのだが、本来「やん」が語調緩和なのと「か」がついて「やんか」になると同意の強制や叱責調が出るのを誰でも知っているので、上記のような使い方は阿呆以外はめったにしない。先に書いたように「7時に帰ると言うたやんか」というふうな、叱責調にしか本来使用しない。従って大阪で「やんか」を同意の強制、話の展開に使おうとしたら、上記の右側に書いたような返事しか返ってこない。
「・・・じゃないですか」の連発は一日も早くテレビやラジオから消えてもらいたい。

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