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赤い嵩・彼の国で起きたこと(2)

赤い嵩・彼の国で起きたこと(2) 2004年11月9日 (Tue) 13:36:23

Quartier Latinを歩いていたら、ばったりSokに会った。
「Bruxelles元気?」
「偶然ね。Sok,すっかり慣れたパリジャンね」
「Bruxelles、食事どうしてる?」
「貧しいからスーパーで買って、自炊してる」
「あのね、大学の学食で食べると、うまくて安いよ。そうしたらいいよ」
「学生証なくてもいける?」「大丈夫だよ」
すれ違いざまに言葉を交わした。お互い急いでいたのだ。7,8歩通り過ぎたところで、Sokが走って戻ってきた。
「思い出した。来月の第一土曜日、姉の家でPartyやるんだ。Bruxellesもおいでよ。そうだな、午後4時にヴァンセンヌのシャトーの入り口で待ってるよ。義兄や姉や友達を紹介するよ。都合つく?」
「有難うSok。来月の第一土曜日午後4時、シャトーの切符売り場のあたりね。そこまで迎えに来てくれるのね」
「待ってるよ。じゃあね」

単なる留学生だと思っていた。1975年カンボジアで何が起き、何故この子が幸運にもParisにたどり着いたのか何も知らなかった。

1863年からカンボジアはフランスの植民地だった。1953年独立する。当初シアヌークは「独立の父」として圧倒的支持を受ける。シアヌーク外遊中の1970年3月17日、当時の首相ロン・ノルのクーデターが勃発、国会投票で国家元首の座を追われる。1970年10月9日、王政から共和制になる。シアヌークは北京に亡命「カンプチア民族統一戦線」を結成、ポルポトらの共産主義勢力クメール・ルージュと手を結び権力の奪還を企てる。そして先に書いた1975年4月17日の、プノンペン入場になる。

ここにベトナム軍が登場する。1978年12月25日、元はポルポトの手下だったヘン・サムリンの「カンプチア民族救国統一戦線」と共に攻撃に出て1979年1月6日「民主カンプチア」を権力の座から敗走させる。クメール・ルージュによって王宮に幽閉されていたシアヌークは北京に、クメール・ルージュはポルポト、イエン・サリら幹部と共にタイとの国境地帯にそれぞれ逃走。結果、大虐殺と恐怖のポルポト時代は4年で幕となる。ベトナム軍はベトナム主導の社会主義国家「カンプチア人民共和国(ヘン・サムリン政権)」を成立させる。
シアヌーク、ポルポト、そしてロン・ノル政権で首相を務めたソン・サン、の3派は同盟して1982年「民主カンプチア連合政府三派」を結成、カウンター勢力となる。それまで民主カンプチアが握っていた国連の議席はそのまま89年までポルポト政権が占め続け、New Yorkの国連ビルには1992年までクメール・ルージュの旗がひらめいていた。実質カンボジアを支配するヘン・サムリン政権は、国際社会から孤立し、国連はこの時点で、前政権が国民に何をしたか、認知していないのだ。内戦はさらに続く。

国際政治に大変化がおきた80年代末あたりから、世界の政治情勢全体に調整余震が起こり、カンボジアに平和を、の声が上がりはじめる。19ヶ国により待ちに待った「パリ和平協定」が調印されたのは、なんとようやく1991年10月23日のことだ。人々を殺戮し続けた、たとえば14歳のクメール・ルージュの子供兵士は30歳になっている。国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が設置され、武装解除と内戦の終結、難民の帰還、制憲議会選挙の実施など、日本の新聞にカンボジアの政情が正面から取り上げられ、カンボジア問題として一般の人々の知るところとなるのも、ようやくこのあたりからである。

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Jean Michel Jarre 「Oxygene全曲」
 クセナキスの「ペルセポリス」を筆頭に実はこの手の曲が非常にを通り越して異常に好きです。

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