PLANETEに戻る

Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第一回関西短詩の会

第一回関西短詩の会 2005年2月19日 (Sat) 19:17:42

前年、石津、石原両氏が来阪して電話があった時、会いに行こうかどうか迷った。祖母の許可が必要だった。
「家にじっとしていないで、行ってらっしゃい。私は自分の孫を、より広い世間の人に見てもらいたい。大阪といわず、東京と言わず、世界のどこへでも行ってらっしゃい。井の中の蛙は駄目。広い世界で真価を問うていらっしゃい」そう言ってくれた。
それまで、まるで籠の鳥だったので、許可が出ても道順というものがあまりよくわからない。阿部野橋のユーゴ書店で会った。

第一回関西短詩の会は梅田の旅館の一室で、主幹の山村祐が東京から来阪し、普段誌面でしか会わない人達も集まった。まずは自己紹介。過半数が長い川柳歴を持っている。「番傘」系の人達。まだ今ほど売れていない時実新子さんのお仲間達だ。私は自分が一番新入りで若いと思っていた。隣の席の子は16歳、神戸から来ました、と言った。
「一人で神戸から来たの?」「いいえ、母と」
「お母さん今どこに?」「パチンコ屋におります」クックックックックッ、、。・・
句会形式で、お題は「地下鉄」
ー 地下鉄や やがて手が出る 足が出る ?
「クックックッ、地下鉄に飛び込む人はいないんじゃない?」
風変わりな子、森光は今で言うフリーター。高校に行っていない。今年中に新潮文庫100冊読破を目標にしている。私生児のようで、お父さんは死ぬ前は新聞を発行していた、と言う。お母さんは水商売の道を歩んできた人のようだ。
「帰りに母と会ってください」と言うので、パチンコ屋まで一緒に行った。この母娘は黒岩重吾の小説に出てきそうだ。

山村祐は川柳人で元大蔵官僚。退職して豊島区で旅館を経営している。普段の東京の会合はその一室で行われるらしい。会員は全国に200人くらい?若者は川柳ではなく「抒情文芸」から入ってきている。後年「海とユリ」の主幹となる作家の芦原修二氏にも、まずこの「抒情文芸」を通して出会った。

1,2年後に森光から電話があった。「お母さんが自分のスナックをはじめたので遊びに来て」
従業員の女の子が一人いて、私と同年だった。水商売の世界以外知らない子で、私はたちまち興味を持った。なんだか、波乱に満ちた私の想像の及ばない人生を歩んできたのではないかと、勝手に思い込んだ。何回も通ってその子とばかり話し込んだ。
「あなたは純粋だけど、あの子はそうじゃない。ほどほどにしたほうがいい」と森光から後で家に電話があった。確かに次に行ったときは彼女に悪い客筋が付いていて店がピンチだと言うことだった。Open1年後に電話してみたら、既に店が潰れていた。

短詩本体には、石津、石原両氏が盛んに詩論を書いていた。ほどなく木村太郎氏や私も盛んに書き始めた。石原氏は短詩型文学に直喩を持ち込み時間の流れを導入した。私は1行の詩が、その直喩によって渦を巻くのを見た。石原氏が短詩集「迷走」を出すとき私に論評の依頼があったのでアントニオ・ガウディーの曲線の情念性を、現代建築の直線性と対比させて、石原作品に切り込んだ。詩論を読んだり書いたりしているうちにシュールレアリズムに行きついた。当時5カ国語を同時進行で学習していたこととあいまって、言語回線が混乱し始め危うくなってきた。
//////////////////////////////////

Sylvie Vartan 「Irresistiblementあなたのとりこ」

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

2017-11

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

Bruxelles

Bruxelles

FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。