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父と息子

2004年4月9日の日記に「あるバーでAさんに、前からお互い名前だけを知っているBさんを紹介された」とある。このAさんとはS老人のことだ。そのS老人といつ何処で誰の紹介で出会ったのか、よく思い出せない。S老人はしばらくして「あすか」という詩誌を発行し始めた。

「Bruxelles君、琵琶湖へ海水浴に行こう」と誘われて、S老人の息子,勝一さんと、もう一人の4人で、琵琶湖へドライブしたことがある。
○○に会いに岐阜県へ行こう、××に会いに和歌山に行こう、三重県に行こう、花見に吉野山に行こう、京都へ行こう・・・思い出せば、S親子にたくさんドライブに連れて行ってもらって、沢山の人を紹介された。(紙田彰氏もその中の一人だ。紙田氏のサイトはこちら

3度目に会ったときに息子の勝一さんを紹介された。
「Sさんの息子さんにしては、男前過ぎますね」
お父さんと行動を共にする息子、というものが少し信じられなかった。身体もガッチリして、顔も整っていてそのままスクリーンで主役を張れそうな男性だった。それからたいていは親子セットで会うことが多かった。仲間の間でも、不良老人に孝行息子というイメージが次第に定着してきていた。あんなにお父さんのために尽くす息子はいない。
その頃勝一さんは電気会社のサラリーマンをしていた。三人で会っても、S老人と私が文学の話をするのを黙って聞いている。かといって自閉的ではなく、落ち着いて態度も堂々としている。歳は私とそんなに変わらない筈なのに、存在自体は遠くに感じる、私から見れば、ちょっと異質な人だった。

ポツリポツリとS老人は自分の話をする。別府で内装の会社をしていて、大阪に逃げてきたらしい。倒産したとき、別府の暴力団に、逃がしてもらったという話だった。S老人は医者の息子で何度も家出したり、自殺未遂をしたり、でも戦前から大阪で文学に関わってきたらしい。おまけにS老人は、私自身さへ全く知らない、大正時代の淀屋橋の天満屋を知っているということだった。

S老人と知り合って何年も経ってからだった。
B「次の約束があるので、これで失礼します」
S「誰かと会うの?」B「はい」
S「ワシも一緒について行ったらダメか?」
B「別にいいですよ。どうぞ」
S老人は私についてきて、次の喫茶店で待っていたSKと出会った。S老人とSKは瞬間に意気投合・・・。
「Bruxelles君、なんでこんなおもろいやつ、もっと早く紹介してくれへんのや」・・SKとS老人はその後頻繁に会い、お互いの友達も、紹介しあうようになっていった。

堺市の「海人の館」というお店でクリスマスパーティーをした。私の生徒の府立大生二人、女子高生3人、レブロンの美容部員一人、SK,私、SKの友達二人、S親子が揃った。そのとき「星影のワルツ」を歌った勝一さんは珍しく泥酔、倒れこんでしまった。SKとS老人と私の三人で私の車に勝一さんを押し込み、彼らの高槻の自宅まで運んだ。重くて重くて三人でウンウンいいながら,勝一さんを溝に落っことしながら、家の中まで運んだ。よい息子でない勝一さんの姿を初めて見た。なにかいつもいつも必死に耐えてきたため、箍が突然アルコールで緩んだのだ。そう感じた。     (つづく)

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Marie Myriam 「L'oiseau et l'enfant」

 この曲はロンドンで行われた1977年度Eurovison contestの優勝曲。France代表で出場したこの人はポルトガル生まれ。
こちらのサイトでこの曲を含めユーロヴィジョン優勝曲全部を聴ける。
この曲なら1977年の右側のラッパのマークをクリックすると聞ける。
そのサイトはこちら

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