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父と息子(番外編)ー代打バトンタッチ

「海とユリ」の芦野氏から電話があった。
「帰省中北海道でBruxellesさんの作品を読んで感銘を受けて、東京で「海とユリ」を発見して、どうしても仲間に入りたいという人が現れた」ということだった。
「Bruxellesさんは覆面作家ですよ、と言っておきました」・・

Ryookoと3歳になったばかりのMieを乗せて、ドライブしていて溝に嵌った。梃子の原理を使ってタイヤを持ち上げようと、棒切れを探したが、何も見当たらない。風がビュービュー吹く農道。ポロポロと降り出した雨の中ウンウンと力を出したが動きそうにない。一旦車の中に戻った。
Ryooko「この子すごいね。3歳なのに状況が読めているのよ。タイヤのひとつが小さな川に落ちたのねって。溝のことを小さな川だって」
少し暗くなってきた。早く何とかしなければRyookoもMieも、もっと不安になるだろう。・・
結局1番近くの民家を求めて、雨の中を出てゆくことにした。電話をかけるためだ。
運良くその家の人が、村の青年団を呼んでくれて、車は彼らによって引き上げられた。何とかなって、本当によかった!!感謝!!

翌朝全身がガクガク震えて高熱が出て倒れた。どうしても布団から出られない。受話器にしがみついた。
「今日東京から川瀬さんという人が私に会いに来るんだけど、代打で行ってくれない?」RyookoにTELする。夕方からしか空いていないということだった。次はS老人にTEL。
「わかった了解。梅地下の噴水、11時だね」と引き受けてもらった。

夜Ryookoから弾んだ声で電話があった。
「すごく話が盛り上がって、今夜川瀬さんと一緒にホテルに泊まる」と言った。S老人とのバトンタッチもうまくいったようだ。・・・

結局川瀬さんと私が直接会ったのは1年半後、東京でだった。
川瀬「ニューと現れたのがおじいさんだったので、Bruxellesさんてこんなおじいさんだったのかってギョッとした。覆面作家ってこういうことだったのかって。でもあんまり作品とイメージが違ったし。Bruxellesさんに会いに行ってRyookoさんとS老人に知り合っただけだったけど、1年半後にこうしてようやく会えた」
その1年半の間に川瀬さんはRyookoやS老人とすっかり友達になっていた。川瀬さんは新宿の新築の高層マンションに一人で住んでいた。Ryookoが先にここに泊まりに来て「新宿のビル街に朝日が登る様子が窓から全部見えた」と言っていた。

「Bruxellesさんのためにレコードを買って、この日を待っていた」と川瀬さんが言った。
そして二人でメリー・ホプキンの「悲しき天使」を聞いた。
その日は「海とユリ」の合評会をこの家でしたのだった。みんなが帰って私は残った。♪Those were the days my friends・・・・・♪
(「悲しき天使」は川瀬さんが北海道で読んだ作品のいはばテーマ曲だ。注:「帰ろう愛の天使たち」の天使は「悲しき天使」の天使からきている)
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「Les jeux interdit 禁じられた遊び」par Francoise Hardy

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