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Gribouille再び

その会合では芦野さん、原田さんらと再会、須田さん、蓮見さん、そして川瀬さんとは、前から知っていたけれど初対面だった。
「何か歌え」と言われて、私一人なんと「黒いわし」をほんの少しフランス語で歌った。あの頃、歌えと言われれば、結構すぐに歌っていた。

次の日川瀬さんはフラメンコのショーやら、オルガン奏者のいるナイトクラブに案内してくれた。そこでは、オルガン奏者に伴奏してもらってアル・ジョンソンの「スワニー」を歌った。「スワニー」と「カラーに口紅」が子供の頃からの18番だ。・・・

今回の上京は東京に着いたとたん、心理的に胃を痛めるほど重く複雑なものだった。?東京にいるのに何故Gribouilleに連絡しないのか、何故会わないのかー自己矛盾に苦しんでいた。
私はある時期から、Gribouilleの元から去ろうと心に決めていた。自分はGribouilleに強く惹かれていた。・・・
「一生付き合えるような、100%信頼出来るような、何ものをも超えるような、そんな友人関係でいたい」とGribouilleは言った。私がフラフラと多くの人に会ったり、いろんな噂を流したり、彼女の目の前で、刺激したり不信を与えるような行動をとったりするので、いい加減信じられなくなっていたのだと、思う。
ベルギー人のRobertや京大の吉田城は、すでにGribouilleに引き合わせていた。
「東京でのあなたは理解できても、大阪でのあなたは、私にはわからない」Gribouilleが言った。
「All or Nothing。どちらかBruxellesが決めればいい」と言った。
「ALLなんか無理に決まっている。大阪の人間関係もあるし、家族もいるし、・・」即答した。
私はGribouilleの家の2階のアトリエで、二人きりでいる時間が大好きだった。彼女は必死に絵筆を動かしている。私はそれをじっと見ているだけだ。けれど、その時、その場こそが、本来自分がいるべき場所だと感じた。Another Selfと天国にいるような、不思議な充足感のある時の流れを感じることが出来た。あまりに幸福を感じたので「このまま死んでもいい」とタナトスに誘惑されかけたこともあった。
Allを選ばなかったのは、自分を見失わないためでもあった。「願わくば聡明に生きたまえ」嵯峨信之氏の一言は、何かを見抜いた言葉だったのだ。それにGribouilleにとっても、私が意味のある存在でい続けることなど、どう考えても不可能だった筈だ。
「Allなんか、無理に決まっている!」

それから私はGribouilleに嫌われることばかりした。Gribouilleの代わりに河口湖の別荘に行って、ハメを外したのもそのひとつだ。悪行はすぐGribouilleの耳に入った。
それでも「レコードを取りに来た」と言ってはGribouilleの家に行き「こんな家なんか2度と来るもんか!」と悪態をついて出てきた。全力でGribouilleを欺き徹底的に嫌われ、最後は激しく罵られて・・・。
ただどうしようもなく、その憎悪の塊のような言葉にさえ、私は喜び、快感さえ感じていた。

今回の上京は体調最悪、薬ばかり飲み続けた。川瀬さんが心配して東京駅まで見送ってくれた。なにか励ますように川瀬さんは私の背中を2度さすった。
Gribouilleと知り合ってから、Gribouilleに連絡を取らない、最初の上京になった。
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「Grenoble」 par Gribouille

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