PLANETEに戻る

Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

奇跡は起こらない

中学三年を終え高校一年になる直前の春「人間の絆」(サマセット・モーム)を徹底的に精読した。一時間に一ペイジ、暗記するほど読む(翻訳文を!)
いわゆる教養小説で時期的にはピッタリのタイミングだったように思う。今から考えるとそこから汲み取ったことが三つあった気がする。

ひとつ:奇跡は起こらない
ひとつ:恋愛は理性を凌駕する
ひとつ:ある年齢に達すると人は妥協して情熱よりも安定を求める。

なぜこんなことを思い出したかと言うと早朝のサッカーを見た結果だ。そうだ、奇跡なんか起こるわけがないのだった。フィリップは足がよくなるように真剣に祈ったではなかったか。
人間の絆」で私が感動したのは主人公たちがエル・グレコを語る場面だった。私もエル・グレコに強く興味を持った。20年後にトレドのエル・グレコ美術館に行って本物を観てきた。ルネサンス絵画や、ダダやシュールやニューヨーク・ポップ・アート等を体験したずっと後だったので、実物の宗教画は色使いの素晴らしさと小さな納得しか与えなかった。

思えば、あれだけ精読したのに「人間の絆」は私にエル・グレコの作品同様さほどの感動を与えたわけではなかった。むしろ違和感を残した。否、不納得と言ったほうがいい。
思えば私は先の三点、それらに対する納得を否定する生き方を信じてきたように思う。

ひとつ:奇跡は起こる
ひとつ:理性は恋愛を凌駕する
ひとつ:安定を求めて自分を裏切る妥協などするべきではない

選んできたのではない。ただそう信じてきただけだ。完璧にそう生きてきたわけではない。そう信じてきたし今もそう信じているだけだ。
///////

追記:
モームは今から考えればたくさん読んだ。高校生時代にはひょっとして一番読んだかもしれない。「The Moon and Sixpence」は
そういえばゴーガンをモデルにした小説だった。
高校生時代に一番影響を受けた書物はなんと言ってもフロイトの「精神分析入門」や「夢判断」などなど。ハイティーンの時に一番影響を受けた人物と言えるだろう。・・・・・
//////////

La Joconde」 Barbara

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://someotherdays2.blog8.fc2.com/tb.php/97-ed26a789

«  | HOME |  »

2017-09

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

Bruxelles

Bruxelles

FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。